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「日本ではユッケが違法」は本当か…韓国に来るとユッケを食べに行く理由
日本では「ユッケ」を見ることがまれ
日本の集団食中毒事件が発端
規制強化で珍しくなる
ユッケは好きですか?最近、辛い炒めラーメンに冷麺スープを注ぎ、ユッケと一緒に食べるのが流行だそうです。私も「韓国に行ったら必ず食べよう」と思いながら、ユーチューブでモッパン映像ばかり見返しているのですが。実は日本人観光客が韓国に行くと必ず探すものも、このユッケです。この理由について「日本ではユッケが違法だから」など、さまざまな話が飛び交っています。今週はユッケを通じて、我が国とは違う日本の食文化について紹介します。
まず、なぜ日本でユッケが珍しい料理になったのか見てみましょう。発端は2011年に発生した集団食中毒事件です。「焼肉酒家えびす」という焼肉チェーン店で食事をした人たちが、腸管出血性大腸菌に感染したのです。富山県の砺波店で感染者が発生したことを皮切りに、同じ県の別店舗、福井県、横浜市、石川県など全国各地の店舗でも、患者が同じ時期に発生しました。感染者は216人に達しました。
厚生労働省が疫学調査を実施した結果、感染者の96%は当時300円台の安い価格で販売されていた「和牛ユッケ」を食べていたことが分かりました。和牛ロースを切って味付けしたものに卵黄、刻みネギを添えて出していたメニューだそうです。もともと腸管出血性大腸菌は加熱すれば死滅します。しかし汚染された肉がチェーン店の各店舗に納品され、それを生食用として提供したことで問題になったということです。厚生労働省の報告書によると、納品された肉には「生食用」という表示は別途なかったそうです。
しかし感染の程度は深刻でした。誕生日の夕食としてこの店で食事した子どもを含め、5人が死亡するに至りました。この事件をきっかけに、厚生労働省は2011年10月から生食用牛肉に対する規制を制定します。▲腸内細菌陰性判定を受けた肉であること ▲加工と調理は専用設備を備えた場所で行うこと ▲60度以上で2分以上加熱し、表面から1cmを切り落とした肉だけを使うこと、などです。ここで生食用牛肉にはユッケと、表面を軽く焼いた牛肉のたたきなどがすべて含まれることになります。
また生食用牛肉を飲食店で販売するためには、「地方自治体の長が適切と認める者」にならなければなりません。一種の営業許可を受けなければならないのです。営業許可を受けた人だけが料理できます。不在だからといって、アルバイトや別の調理師が料理することはできないということです。
このためユッケは、厳格な衛生基準を満たした場合だけ販売が可能になりました。この時、厚生労働省は生で食べる牛レバーなどについても安全性の検討を続けました。その結果、生食用牛レバーの販売と提供は全面禁止されます。そのためユッケは法的に禁止された食品ではありませんが、生レバーは完全に禁止されたわけです。
しかしユッケの場合、販売するために満たすべき厳しい条件のため、売る店が少なくなりました。その結果、日本で見ることが珍しい料理になったというのが食文化専門家たちの分析です。
鶏、馬は生食で食べます…ユッケは別の料理として定着
では日本はまったく生肉を食べないのか。それは違います。むしろ日本では鶏肉や馬肉は生で食べます。馬肉の刺身である馬刺しは九州地域の郷土料理として有名で、鶏肉の刺身である鳥刺しも鹿児島県や宮崎県などで楽しまれています。
馬肉は生レバーも食べることができます。ただし、生食用であることを表示し、どこで育てられ、加工されたのかを必ず知らせなければなりません。鶏の場合は別途基準はありませんが、生食用鶏肉の消費量が多い鹿児島県と宮崎県では、別途の自治体基準を設けて運営しています。
もちろん、だからといって馬や鶏肉の生食が完全に安全なわけではありません。加熱が不十分な鶏肉料理による食中毒事故は、毎年日本で発生しているためです。細菌性腸炎を起こすカンピロバクター菌に感染するリスクが大きいそうです。
一方、ユッケは日本で別の料理として定着します。マグロなど刺身用の魚を味付けして和えた料理であれば「ユッケ」と呼びます。
このため日本でも「なぜ牛肉ユッケはだめで鶏肉ユッケはいいのか」という質問が、ときどきポータルサイトに上がったりします。これについて、農業・食品分野のコラムニストである市村敏伸氏は東洋経済のコラムで次のように説明しています。どの食材を食べることができるのかを判別する問題は、その国や地域の食文化と密接に関連している、と。例えば欧州連合(EU)の大多数の国では、韓国と日本で食べられる高級食材であるフグを禁止しています。
市村氏は「食品関連の規制は、リスクを社会的・文化的に受け入れられるかによって決定されると言える」とも述べています。私たちが当然のように思う外食メニューひとつも、国境を越えるとまったく別の規制と議論の対象になるという点が、改めて新しく感じられます。
引用元記事:https://n.news.naver.com/article/277/0005767113?ntype=RANKING



