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娘の結婚式がうれしすぎて死にかけ、救急外来へ…「幸せ心臓症候群」とは何か
比べようのない喜びや幸せを感じる時、「うれしくて死にそう」という言葉を使う。もちろん比喩的な表現だ。しかし、非常にまれではあるものの、実際に起こることもある。
娘を結婚させた60代女性が、あまりにうれしくて心臓発作と疑われるほど深刻な症状を経験した症例報告が、国際学術誌「Oxford Medical Case Reports」オンライン版に7日(現地時間)掲載された。
この女性は結婚式が終わった後、3日間にわたり胸の痛みと呼吸困難に苦しんだ。
数カ月前にも似た胸痛を経験していた女性は病院を訪れ、医療陣は心臓発作を疑い、ただちに救急外来で精密検査を受けるようにした。
しかし検査結果は予想とは違っていた。
心臓へ向かう血流が減少した痕跡はあったが、心筋梗塞の原因である血栓は見つからなかった。
代わりに、心臓の左心室が風船のように異常に膨らみ、心臓の収縮機能が低下して血液をきちんと送り出せない状態だった。
このような変化は、突然かつ強烈な幸福感によって現れることがある。
世界をすべて手に入れたような大きな喜びや興奮が一気に押し寄せると、心臓に過度な負担をかけ、心臓の形そのものを一時的に変えてしまうことがあるということだ。
この疾患の正式名称は、たこつぼ心筋症(Takotsubo cardiomyopathy・TTS)だ。1983年に日本で初めて報告され、膨らんだ形が日本の伝統的なタコ捕りの壺「たこつぼ」に似ていることに由来する。
症状は急性心筋梗塞と非常によく似ているが、原因は異なる。
多くの場合、時間が経てば回復するが、決して安心できる疾患ではない。重い場合は生命を脅かしたり、心不全、不整脈のような合併症につながったりする可能性がある。
この疾患は、強烈な感情が引き金になることが知られている。
結婚式のような非常に喜ばしい出来事が原因になることもあり、別れや愛する人の死のような極度の悲しみが原因になることもある。
悲しみによって生じる場合は「傷心症候群(Broken heart syndrome)」と呼ばれ、反対に喜びによって発生する場合は「幸せ心臓症候群(Happy heart syndrome)」と呼ばれる。
傷心症候群は比較的広く知られているが、幸せ心臓症候群ははるかにまれだ。
既存の研究によると、心臓発作が疑われたものの血栓が見つからなかった患者の約1~3%は、実際にはたこつぼ心筋症である可能性がある。
そのうち幸せ心臓症候群は、たこつぼ心筋症全体の約4%にすぎない。
正確な原因はまだ明らかになっていない。
しかし研究者たちは、幸せ心臓症候群と傷心症候群のどちらも、交感神経系が過度に活性化し、カテコールアミン、アドレナリンなどのストレスホルモンが急激に分泌される過程が核心だと説明している。
ただし、感情が肯定的か否定的かによって、神経ホルモン反応は異なる可能性がある。
幸せ心臓症候群では、心臓の中央部分や下部が膨らむ様相が多く、傷心症候群とは左心室の変形パターンが少し異なる。
また、幸せ心臓症候群は症状が相対的に軽く、短期予後もより良いように見えるが、これを確認するには追加研究が必要だと研究陣は明らかにした。
一方、該当女性は適切な治療を受けて退院し、心臓内科の心不全クリニックで追跡診療を受けることになった。追跡心エコー検査では、心臓のポンプ機能を示す左心室駆出率が56%まで回復し、心臓機能が正常化したことが確認された。研究陣は、患者が特別な制限なく普段の日常生活に復帰したと明らかにした。
今回の事例は、普段、心血管疾患の危険因子がなくても、強い喜びや悲しみを経験した後に胸の痛みや呼吸困難が発生した場合、単なる感情の変化として見過ごさず、速やかに診療を受けるべきだという点を示している。
引用元記事:https://n.news.naver.com/article/020/0003735955?ntype=RANKING


