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台湾侵攻を急がない中国…戦わずして勝つ「忍耐戦略」
アマンダ・シャオ ユーラシアグループ中国事業部理事、ボニー・S・グレイザー 米国ドイツ・マーシャル基金インド太平洋プログラム理事、フォーリン・アフェアーズ寄稿文「中国はなぜ待つのか」
中国が台湾問題を直ちに軍事的侵攻で解決するよりも、有利な環境をつくる長期戦略を取っているという分析が出た。
アマンダ・シャオ ユーラシアグループ中国事業部理事と、ボニー・S・グレイザー 米国ドイツ・マーシャル基金インド太平洋プログラム理事は、最近、外交専門誌フォーリン・アフェアーズ寄稿文「中国はなぜ待つのか(Why China Waits)」で、「中国は台湾問題を即時の軍事行動で解決しようとするより、長期的な力の蓄積と政治・経済・心理的圧力を通じて、有利な環境を作ろうとしている」と診断した。
著者らはまず、中国の台湾戦略が単純な軍事的判断ではなく、国際秩序全般に対する認識から出発していると説明した。中国政府は、グローバルな力の均衡が徐々に米国に不利で、中国に有利な方向へ傾いていると見ている。中国指導部は、西側民主主義が政治的混乱と政策失敗を繰り返す一方、中国式統治モデルはより安定的で効率的だと信じているということだ。
特に、中国のこのような自信が最近さらに強まったと分析した。中国は米国の関税圧力と技術制裁、輸出統制にもかかわらず、自国の経済・技術能力が簡単には崩れなかったと判断している。貿易戦争の過程で報復関税とレアアース輸出制限を活用し、ワシントンを圧迫できるという経験を得たうえ、「ディープシーク(DeepSeek)」のような中国製人工知能(AI)モデルの登場によって、米国との技術格差を縮められるという期待感も大きくなった。このような流れが「時間は中国の味方」という北京の判断を強化したという説明だ。
だからといって、中国が過度な楽観論に陥っているわけではないと見た。中国指導部は、地方政府債務、デフレーション、不動産市場危機、生産性鈍化など構造的リスクも冷静に認識しているということだ。実際、最近の5か年計画で、中国経済が直面する「隠れた脅威」と、米国の牽制を意味する「覇権主義の脅威」が言及されたことは、中国内部の不安と懸念を示しているという評価だ。結局、中国は自信と不安感を同時に抱えた状態で、台湾戦略を慎重に設計していると分析した。
著者らは、北京の台湾戦略の核心を「忍耐」と提示した。中国は自国の力がさらに強まれば、米国と台湾の抵抗意志が弱まり、中国の国力拡大が台湾国民に統一の利益を示すことになると信じているということだ。ここには、米国との武力衝突が数兆ドルに達する経済的損失、政権安全を脅かす国内不安定、深刻な国際的孤立などを招き得るという懸念も敷かれている。したがって中国は、台湾問題を直ちに戦争で解決するよりも、長期的に圧迫と懐柔を並行しながら、台湾の選択肢を狭めていこうとしているという主張だ。
台湾内部政治も、中国指導部の判断に影響を与えているという評価だ。中国指導部は、頼清徳台湾総統を強硬な独立主義者と見ており、彼が現在、立法院の過半議席を確保できず、政治的立場が弱まっていると判断している。実際に野党である国民党は、少数政党である台湾民衆党と共に議会で過半数を占めており、頼総統の政策推進に強力な制約要因となっている。中国政府は、鄭燦成国民党主席が中国アイデンティティと「1992年合意」を明確に受け入れた指導者である点から、彼の政治的浮上を期待していると評価した。
台湾内で米国に対する信頼が弱まっている点も、中国が注目する部分だ。著者らは、台湾で実際の安保危機が発生した場合、米国が軍事的に介入するのかという疑念が大きくなっていると指摘した。ドナルド・トランプ政権の態度変化が、台湾世論の変化にも一役買っていると見た。トランプ大統領は台湾防衛に対する明確な約束を避けながら、台湾が米国の安保費用をより負担すべきだという立場を示してきた。また、台湾の半導体産業についても批判的な発言を相次いで出したことがある。著者らは、このような流れが中国に、米国の台湾支援が弱まっているという信号として受け止めさせたと解釈した。
著者らは最終的に、中国の台湾戦略を「戦わずして勝つこと」に近いと評価した。これは、台湾国民が米国の安保提供に不安感を抱き、自力防衛に懐疑感を持ち、中国に対してより融和的な態度を取るようにさせる戦略だ。結局、時間が経つほど台湾社会が疲労感と不安感の中で、中国との妥協を現実的な選択として受け入れるようにすることが、中国政府の長期目標だということだ。
ただし著者らは、来る2028年が中国戦略の重要な変数になり得ると見た。もし2028年の台湾総選挙で頼清徳が再選され、民進党が立法院の過半まで確保すれば、台湾は防衛力強化と独立主張により積極的に乗り出す可能性がある。同じ年の米国大統領選で、中国により強硬な指導者が登場する場合、中国は既存の忍耐戦略を再検討し得ると見通した。
著者らは、台湾と米国の政治・外交・安保状況がレッドラインに近づいていると認識される場合、中国はいつでもより強圧的な方式へ転換し得ると警告した。彼らは「銃声が鳴らないからといって、台湾の自律性が決して安全なわけではない」とし、「中国は時間が経つほど自分に有利な政治・経済・心理的環境を造成しており、2028年は戦略が調整され得る重要な分岐点になるだろう」と強調した。
引用元記事:https://n.news.naver.com/article/008/0005358711?ntype=RANKING
