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日本・トカラ列島、島と島の間が10cm開いた…「地殻活動の局面転換」
先月末から震度1以上の地震が1600回以上続いている日本・九州南端のトカラ列島で、島と島の間が約10cm開くという異例の地殻変動が観測された。今月2日に震度5弱の地震が発生した直後に捉えられた動きで、これまでの観測記録にはなかった現象だ。トカラ列島で地震が続くと日本の他地域で大地震が発生するという、いわゆる「トカラの法則」もあるため、今回の変動が今後の大地震の前兆になる可能性があるとの懸念も出ている。
東北大学 災害科学国際研究所の太田雄作教授が、今月2日に小宝島近海で震度5弱の地震が発生した前後3日間、日本の国土地理院観測点と民間通信会社の基地局観測データを分析した結果、小宝島は北北西に6cm、宝島は南に3.5cm移動していた。まるで島が裂けるように互いに反対方向へ動いた形だ。
太田教授は10日、NHKで「これまで2つの島は概ね北東方向に(収束するように)移動してきたが、今回はまるで南北に離れるような動きに変わった」「データが残っている範囲では確認されたことがない動きだ。地殻活動の局面が変わった」と説明した。
この変動の原因として、地殻内部にマグマなどの流体が流れ込み、地殻を押し広げている可能性が指摘される。また、陸地側のプレート浅部で断層がゆっくりずれる「スロースリップ」現象が起きている可能性もあるという。
日本政府 地震調査委員会の平田直委員長(東京大学名誉教授)は、前日に開かれた調査委員会の会議で、この地殻変動について「観測地点やデータが少ないため主な原因は分からない」としながらも、「個人的には地下深くでのマグマ活動や化学反応した流体の影響が原因ではないかと思う」と述べた。
また、「トカラ列島はフィリピン海プレートが沈み込み、沖縄トラフが拡大している地域で、年間数cm単位で動く場所だ」「今回は数日間で急激な移動が観測された。地震と地殻変動は連動するため、今後の活動を注意深く見守る必要がある」と付け加えた。
地震の影響で住民の避難も続いている。同日、悪石島では住民が3回目の避難に入った。これまでに4日と6日には小宝島と悪石島で1・2回目の避難が行われ、これまでに計64人が鹿児島などに島を離れた。現在、トカラ列島西側は落ち着きを見せているが、震度6弱の地震が発生した東側の島周辺では余震が続いている。
引用元記事:https://n.news.naver.com/article/081/0003556682?ntype=RANKING
