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「“準備不足で失敗した戒厳令”…戒厳軍、武装していたが消極的な動き、重大な物理的衝突はなし」
窓を壊して侵入し、あちこちで乱闘があったものの、部隊の規模は小さく、国会議員を逮捕することもなかった。
機務司の戒厳文書とも異なる…金炳周「準備不足の中で一部が動いたように見える」
朴成鎮安全22代表「事前情報流出を懸念し秘密を維持したまま、準備が整わない状態で実行したため失敗」
3日夜、尹錫悦大統領が非常戒厳を宣言した後、完全武装した戒厳軍が国会に投入され、国会補佐官などと各所で乱闘を繰り広げたが、懸念とは異なり積極的な物理力行使はなかった。その背景に注目が集まっている。
夜遅く突然非常戒厳が宣言されたため、明確な任務指示が出されず準備が不足した状態で緊急投入されたのではないかという分析が出ている。
実際、前夜、尹大統領が非常戒厳を宣言した当時、国防部や合同参謀本部の主要人物も事前に宣言計画を知らされておらず、当惑していたことが伝えられた。
安全保障専門記者出身の朴成鎮安全22代表は、尹大統領の今回の非常戒厳宣言について「事前情報の流出を懸念して秘密を維持したまま準備が不十分な状態で実行したため、失敗した」と評価した。一言で言えば、「失敗した非常戒厳」だったということだ。
戒厳宣言前から国会の非常戒厳解除要求決議を阻止するために兵力を準備するべきだったが、戒厳宣言後に兵力を国会に投入したため本会議開催を防ぐことができなかったと説明した。朴代表は「軍内部でも正当性を欠いた戒厳宣言は事実上不可能で、それに従えば逆風に巻き込まれるしかないことを指揮官たち自身がよく知っていただろう」と述べた。
4日、複数の軍関係者によると、非常戒厳宣言後、国会には特殊戦司令部と首都防衛司令部所属の兵力が投入された。小銃で武装した戒厳軍は本庁侵入が阻まれると窓を壊して侵入する姿が確認され、敷地内各所で補佐官らと対峙した。
戒厳軍は国会の戒厳解除要求可決を防ぐために投入されたと考えられているが、本会議場に侵入したり、本会議に出席しようとする国会議員を逮捕したりすることはなかった。
2018年に議論を呼んだ「機務司（現在の防諜司令部）戒厳文書」に登場する「国会による戒厳解除試み時の措置事項」とも異なる動きだ。
当時の文書には、国会の戒厳解除試みを阻止するための主要措置案として「国会議員対象の現行犯司法処理で議決定足数不足を誘導する」と明記されていた。国会議員を逮捕して本会議場に入れさせないという意味だった。
国会に投入された戒厳軍は約280人とされている。機務司戒厳文書に「戒厳軍は機械化6個師団、装甲2個旅団、特殊戦6個旅団などが担当する」と記されていた規模に比べて、兵力規模も大きくなかった。
国会に進入した戒厳軍の中には、弾倉を装着した銃器を所持する兵力もいれば、弾倉を取り外した銃器を所持する兵力もいた。一糸乱れぬ動きとは程遠かったということだ。
弾倉の箱と思われる物体も取材陣のカメラに捉えられたが、実際に戒厳軍が実弾が入った弾倉を装着していたかどうかは確認されていない。
陸軍大将出身の共に民主党金炳周最高委員は、この日MBCラジオ「金鍾培の視線集中」に出演し、非常戒厳宣言を前後した軍の動向に関して「準備がよくできていない中で一部が秘密裏に動いたように見える」と評価した。
彼は「首防司の特殊任務部隊と（特殊戦司令部所属の）空挺部隊、707部隊が動き、前方部隊は動かなかった」とし、「首防司も実際には退勤して夕方に日常的な業務をしていたが、尹大統領の戒厳発表後に非常がかかったと言う。首防司投入兵力も右往左往した状態だった」と伝えた。
引用元記事:https://n.news.naver.com/article/021/0002675974?type=main
